代表取締役会長
南 章行Akiyuki Minami
ココナラのビジョンは、「一人ひとりが自分のストーリーを生きていく世の中をつくる」というものです。みんなが自分らしい方法、得意なやり方で誰かの役に立ち、自分らしく幸せに生きていける世の中をつくりたいという想いがこめられています。
実はこのビジョンが生まれたのは、ココナラという会社ができる前のこと。自分の得意なことで誰かの役に立つというのは、人間の根源的な欲求だと思います。
そしてそれがうまくいった時の喜びこそが、働くことの本質といえるのではないでしょうか。私たちは事業を通してこのビジョンを実現していくだけではなく、働く社員の一人ひとりが「自分のストーリー」を生き、自分らしさを生かして活躍できることが大切だと考えます。
30年後のココナラを想像したとき、ビジネスのカタチがどんな風に変化しているかはわかりません。ただ、これからの社会がどうなっていくのか、それに対してココナラがどういう価値を生み出すのかというイメージは明確です。
これからの日本は「人生100年時代」を迎えるとともに、少子高齢化がますます進みます。従来の企業を軸にした社会制度や、細っていく自治体の財政では、もはや個人をサポートしきれなくなっていきます。そういう時代において、企業に務めあげるという枠組みを離れても生計を維持できるということは非常に大事です。また、すべての人が自分の得意なことや培ってきた経験を使って、人と人が助け合い、足りなくなった社会的機能を補い合う、そんな社会づくりに貢献していきたいと考えています。
人生100年時代、少子高齢化時代の社会づくりは、ここ日本が世界に先駆けて取り組まなければならない課題です。解決策はまだ誰も提示できていません。それに対して誰もやっていないやり方でアプローチし、人々のライフスタイルを変えていく。それがココナラの目指すものです。
だから「一人ひとりが自分のストーリーを生きていく世の中をつくる」というビジョンは、30年後も変わることがないし、変える必要もないのです。
ココナラでは、誰かが何かをやりたいといったとき、「それは君の仕事じゃないよ」という言葉は出てきません。自発的に、高い視座をもって「これがやりたい」という人に対しては、「認める」のではなく「積極的に評価する」のがココナラの文化。だから前向きで当事者意識の高い社員が多いのだと思います。目の前の仕事に対しても、今後のキャリアに対しても、プライドをもってポジティブに取り組むのが“ココナラらしさ”といえるかもしれません。
会社の空気は、とにかくオープンでフェア。筋道を立てて、戦略がこうだから各部署のミッションはこう、一人ひとりのミッションはこうと、全社員に向けて丁寧に説明します。お互いの仕事を全員が理解していて、自分の仕事の先にどんな結果や目標があるのかも明確です。さらに、その先の意義は何なのか、それを達成すると社会はどうなるのか、それらがきちんと繋がっていることを実感しながら働けることが大切だと考えています。
ココナラで働くからには、社員それぞれが「自分のストーリー」を生きていることが大前提。世の中の「こうあるべき」だとか、社会が決めた尺度や他人の目だとかにとらわれず、自分の人生を自分の頭で切り拓いている人ですね。
そういう意味で、ココナラのビジョンに共鳴している人、ココナラの目指す世界観に合う人には、ぜひ仲間になってほしいと思います。その上で、私たちが仕事をする上で大事にしているオープンさや率直さ、フェアネスの精神、自ら進んでボーダーを超えていける力、そうしたものを備えた人と一緒に働けたら嬉しいです。
ココナラは人の”強み”に着目する会社です。それは事業内容だけではなく、働く人それぞれについても同じ。どんな人にも強みや弱み、言いかえれば“特徴”があるもの。だからこそ、できないことを指摘するのではなく、できることで活躍してもらいたい。そんな文化がココナラにはあると思っています。
あなたらしさを存分に生かせる場なので、ぜひ気持ちよく飛び込んできてほしいと思います。
南 章行 プロフィール
慶応義塾大学卒、英国オックスフォード大学経営大学院(MBA)修了。住友銀行(現三井住友銀行)でアナリスト業務を経験した後、アドバンテッジパートナーズにて約7年で5件の企業買収を担当。その傍ら、NPO法人ブラストビート、NPO法人二枚目の名刺の立ち上げに参画。2012年1月に自ら代表として株式会社ウェルセルフ(現株式会社ココナラ)を設立。一般社団法人シェアリングエコノミー協会理事。